フォルクゲイン一門の真髄

魔導力学:アーノルド・ウィンチェスター曰く
 ・・・の波動方程式は4つの解を持ち、それぞれに・・・変換を掛けその微分を取ると得られる量子化されたこの方程式が・・・動力を生み出す根拠となり・・・聞いているのかね?フェルマー君。

交易経済学:ジョージ・マイスナー曰く
 ・・・戦争がもたらした金属需要は・・・で、ミョルニール廃坑攻略作戦により・・・このように長期に及んだ戦争の傷跡は深く・・・フェルマー君、その後イズルード商船組合が衰退の一途をたどった理由を述べたまえ!

王国司法学:フリードリッヒ・シュヴェント曰く
 ・・・の裁決に対して・・・これにより不正経理操作が明らかになり、結果、・・・の側が逆転勝訴、転封が確定したのである。だが、キミの志向も授業の方に転封した方が得策のようだね?フェルマー君。

 フォルクゲイン一門の出世を支えた家臣団の大半が、次期当主たる者の教育のためだけに存在したと言う事実がある。
 その課程は実に幅広く、地理・経済・歴史や自然科学・工学各種、基礎となる語学・数学はもちろんのこと、詩歌や演劇といった芸能の分野までカバーしていた。
 教育こそが、我が一門の繁栄の源であり、
 教師たちが、我が一門の存続の礎なのである。
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 しかしながら、このカリキュラムでは、優秀な官吏を育てることはできても、勇猛な武将を育てることはできない。武芸者と軍学者を招かなければ、武門としての栄光を手にすることはできず、加えて我が一門の衰退を止めることはできないはずだ!
 ところが、我が訴えに対し父ウォルフガング・フォルクゲインはこう言い放った。

  「無料(タダ)より高い物は無い」

 経済部門で落第点だった私には、理解に十数年の歳月を要した。
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# by fellmer_folkgein | 2005-10-27 22:47 | 王国正史・フェルマー伝

そのルーツを探るべく

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 私が幼少の頃を過ごしたのは、フォルクゲイン一門発祥の地・魔法都市ゲフェンである。
 西に古戦場・グラストヘイム古城を望み、北には天然の要害・ミョルニール山脈。いまだに資源豊富な廃坑への最寄り駅である。
 また、南西方角には驚異の身体能力を誇るオーク族の暮らす集落があり、町の中心部には謎の多い塔がそびえ立っている。
 北の国境都市と南の首都を結ぶ中継基地としても重要な位置に在り、まさに交通の要衝である。
 情報収集の拠点として、初代当主フリードリッヒ・フォルクゲインがココに別邸を設けたのは、慧眼であったと思う。

 家臣団が催す講義の合間に見る外の景色、時折抜け出しては狩りに出かける毎日。それはもう充実していた。
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 ある日、我が両眼に捉えられたのは、グラストヘイムへ出征する騎士の一団である。彼らの勇姿は、強烈に私の心を揺さぶった。
 今にして思えば、文官の家にありながら、武勇の将を志した本当の理由は、子供っぽい憧れだったのかもしれない。
 同時に、名門と謳われながらいまだに平民であることに疑問を抱いたのも、ちょうどこの頃だったと記憶している。
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# by fellmer_folkgein | 2005-10-25 22:41 | 王国正史・フェルマー伝

フェルマーの誕生

 彼の生家であるフォルクゲイン一門とは、7代続けて王国高官を輩出したという名門中の名門である。特に、3代目当主、アゼイル・フォルクゲインは、行政官としては最高位の臨時職、宰相という位にまで上りつめている。
 内政に外交に、その辣腕を振るい続けてきた文官の家に生まれた異端児。それがフェルマーである。
 歴代当主と比較すれば、巨躯である。しかし、かの家の教育方針は、その恵まれた体格を活かす職に就くことを想定してはいない。
 思慮深く聡明に育ったが、その分、運動神経は鈍いままであった。

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= フェルマー誕生2周年記念企画 =
=  その生い立ちを小説に!   =

ちょっと早い2周年企画でしたが、いかがだったでしょう?
十字軍祭のノベライズとの連動を狙って動き出したこのブログを、こんごともよろしく^^b
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# by fellmer_folkgein | 2005-10-25 21:47 | 王国正史・フェルマー伝