廃坑編終章 某国諜報機関との死闘と特務監察室の最後

a0051221_131662.jpg
国家に真の友人は居ない。
そこにあるのは、利害の一致と利権の対立。
そしてその結果生じる戦争と、
その合間に生じる束の間の平和。

それだけだ。




話は少し前後する。
十字軍遠征が本格化してきた頃の話だ。

廃坑巡回の最中に、ある異変に遭遇した。監察官の一人が、満身創痍で逃げ延びてきたのだ。
a0051221_12111662.jpg

支援職の実力派であった彼を追い込んだものは何だったのか、私はすぐさま廃坑へ飛んだ。

第一次・諜報戦争勃発とその顛末
[PR]
# by fellmer_folkgein | 2006-01-29 15:10 | 王国正史・フェルマー伝

ミョルニール炭鉱、その閉山の真相に迫る!

a0051221_932718.jpg
諸君!
これは聖戦だ!!
我らが守るべき市民のために、
そして王国を勝利のために
成すべきことは、
最前線で戦う兵達から、
後顧の憂いを無くすことにある!
a0051221_9331276.jpg
それが、
我々情報将校に課せられた使命である!

強大な力を持つ貴族、高官、将軍であろうと恐れる必要は無い!
どんなに小さな犯罪の芽も見逃すな!
手段は選ばずとも良い!
歴史の必然が、
我々の行いを正当化するであろう!!



パチパチパチ・・・
乾いた拍手の音が、寂しい宿屋で虚しく響く。
「やっぱこういう演説は、お前がやるとサマになる」
「せっかくのほめ言葉ですが、これはあなたの役目なのではないかと」
廃坑探索を開始して早3ヶ月、我々は予想を超えた成果を挙げ、そしてその結果に落胆していた。
「俺らがこうして監察してるという事実、それ自体が汚職への抑止力になるんだ。そう腐るなって」
師・ベントラーの前向きな言葉も、そのときの私には詭弁にしか聞こえなかった。
いったいそこには、何が眠っていたのか。
いったいそこで、何が起こったのか。

その時、歴史は動いた。。。
[PR]
# by fellmer_folkgein | 2006-01-22 13:27 | 王国正史・フェルマー伝

廃坑に眠りし、何かを求め・・・

a0051221_2251314.jpg
ミョルニール廃坑とは、
ゲフェンの北、
あるいはアルデバランの東に
発見された、
炭鉱の成れの果てである。


 しかしながら、
  そこに眠る資源はいまだ豊富であり、
   冒険者たちの手により持ち帰られた鉱石類が、
    莫大な富をもたらしているという。

a0051221_2257492.jpg
 冒険者達よ!
 そして聖戦に備える者達よ!
 己の使命を全うするために必要なものが、この場所に眠っている!
 危険と困難を乗り越えて得られる財産は、諸君らの血であり、肉である!
 若人よ、廃坑を目指せ!


 このような訓示を、新米の冒険者には必ず言って聞かせている。かく言う私も、かの地で財を成し、そして今の地位への足がかりとした経緯を持っている。

 鉱毒に汚染され、危険なガス状の怪物にが発生している。
 坑夫たちの屍骸も、ゾンビとなって徘徊している。

 危険なダンジョンと化しているが、その最深部まで足を伸ばし、生きて戻って来れば一人前である。

さて・・・

利権には謀略が付きまとう。


 資源ばかりか、財宝まで眠るという鉱脈を封鎖した意図。
 閉山後、坑内を迷路に作り変えた意図。
 発掘に正規の部隊を出さず、冒険者を雇う王侯貴族たちの意図・・・。
 そして、
 鉱山に関わり命を落とした官・民・武人たちの遺図

 複雑に絡み合う権謀術数が、
 巨大な悪となって我々の前に存在しているに違いない。

元老院特務監察室は、総力を挙げてその調査に着手したのであった。
a0051221_2318235.jpg

[PR]
# by fellmer_folkgein | 2006-01-09 23:19 | 王国正史・フェルマー伝