そのルーツを探るべく

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 私が幼少の頃を過ごしたのは、フォルクゲイン一門発祥の地・魔法都市ゲフェンである。
 西に古戦場・グラストヘイム古城を望み、北には天然の要害・ミョルニール山脈。いまだに資源豊富な廃坑への最寄り駅である。
 また、南西方角には驚異の身体能力を誇るオーク族の暮らす集落があり、町の中心部には謎の多い塔がそびえ立っている。
 北の国境都市と南の首都を結ぶ中継基地としても重要な位置に在り、まさに交通の要衝である。
 情報収集の拠点として、初代当主フリードリッヒ・フォルクゲインがココに別邸を設けたのは、慧眼であったと思う。

 家臣団が催す講義の合間に見る外の景色、時折抜け出しては狩りに出かける毎日。それはもう充実していた。
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 ある日、我が両眼に捉えられたのは、グラストヘイムへ出征する騎士の一団である。彼らの勇姿は、強烈に私の心を揺さぶった。
 今にして思えば、文官の家にありながら、武勇の将を志した本当の理由は、子供っぽい憧れだったのかもしれない。
 同時に、名門と謳われながらいまだに平民であることに疑問を抱いたのも、ちょうどこの頃だったと記憶している。
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by fellmer_folkgein | 2005-10-25 22:41 | 王国正史・フェルマー伝
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